extra

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 ぞくん、と背筋を何かが走る。ああ、と思った。本当に、この子は困った子だ。 「僕の、何が、良いの?」  食欲は完全に失せていた。まあ、ほとんど食べ終わってはいたんだけれど。  それよりも、僕は、もっとナオを、ナオ自身を感じたかった。ナオが僕自身を感じたいと思うように。 「あ、そ、その……」  ナオは首まで赤く染めた状態で、目線を彷徨わせる。僕は、ナオににじり寄ると、もう一度、その頬を今度は優しく両手で掴んだ。そして、逃げ惑う視線を絡め取る。 「ナオ? 僕の、何が、良いの? 言ってごらん?」  一語一語、区切るように言うと、ナオの瞳は見る見る内に潤んで来た。あ、あ、と息が荒くなって行く。 「み、ミツキさんの、太くて、大っきい、お、お、おちんちんが、良いです」  消え入りそうな声で、でも、はっきりと、ナオは言い切った。ぞくん、ともう一度、背中を今度は明らかな快感が走った。もう少しだけ、言わせたい、と明確に思う。僕は欲望のまま、口を開いた。 「僕の、太くて、大きな、おちんちんで、どうして欲しい?」
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