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「いよいよだな」
「もう少しだ。でも、まだ登りきったわけじゃない」
「分かってる。油断はしてないさ」
「天候が良ければ、午前中に登頂し、午後には下山を開始しよう」
「明日の空を祈りながら眠るさ」
俺は親友と2人で登頂することを頭で何度も想像しながら、いつの間にか眠りに落ちていた。
翌朝。
目を覚まし、テントから出ると太陽が顔を出している。
身支度を済ませ、すぐに頂上目指して俺たちは登り始めた。
順調だった。
冬の山だが、雪崩が来たり歩いている地面が抜けたりすることもなかった。
「もう目の前だ」
「ついにやったぞ」
俺たちは偉大なるこの山を登りきった。
言葉では到底言い尽くせない風景がそこには広がっていた。
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