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それ以上のものではない。
相手は美人だが、世の中には魅力的な女は大勢いる。
たった一人だけを愛するなんて。
家柄が良く、将来も安泰だから選ん花嫁。
しかし、結婚しても男の考えは変わりそうもなかった。
車に乗り込み、エンジンをかけた。
車の少ない通りを走り抜け、男は帰路を進んだ。
家には明日の花嫁がいる。
今夜は友人との独身最後の飲み会と言ってある。
もちろん嘘だとは知っているだろうが。
勘のいい女なのだ。
だけど、咎めたり責めたりしない。
そんなことを言った瞬間に、俺が別れると言い出すのに気付いているからだ。
到着し、男は鍵を開けた。
電気を点けず、廊下を進みリビングに入った。
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