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かぼちゃあんどん
「なあ……俺、今日ちょっとエッチな気分なのー」
わざとらしい流し目で、ベッド脇に突っ立ってるヤツを見上げながら挑発的な台詞をかます。
面喰らい半分、興味半分、ゴクッと喉の鳴りそうになるのを必死で飲み干してまで、冷静なツラを装ってるコイツに、この想いをぶちまける為に。
溜まりに溜まった欲望、三週間分。
付き合おうか――なんて、形ばっかりつくろって、コイツとコイビト同士になってから、かれこれ一年。ちゃんと寝たのは数える程だ。
いつも互いの腹ン中を探り合って、会う度にソレ目的じゃ格好悪ィなんて見栄張り合って、挙句の果てに欲情持て余しては空回り。だんだん会話も少なくなって、もじもじウジウジだらだら、いつも横目に互いを窺い合ってる。
バカみてえな、俺ら――
いつの間にか俺たちを隔てた分厚い壁を、そろそろぶち破らなきゃマズくねえ?
お前がしないってんなら俺がするまでだ。
お前がさらけ出さねえってんなら俺が脱ぎ捨てるまで――
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