第1章 夢の中

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僕 『んーーー助けてー!!!』 母 『何ねーー!!』 僕 『あああああ、助けてーー!!』 父 『母さん、朝からなんだアイツ』 母 『私が聞きたいわよ 苦笑』 急に来た、夢で襲われる夢だった・・・ ナイフを振りかざし、僕を刺そうとする夢・・・ 怖い 怖い 怖い・・・ どうして どうして どうして 僕?? 目を覚ますと、そこは薄暗い畳の部屋だった 隣にはクスクス笑いながら、パソコンを見てる男が座っていた 僕は、起きた事がバレないように嘘寝をした すると男は、立ち上がり台所の電気を点けて冷蔵庫を眺めた 男は何故か、笑みを浮かべた 男 『起きてるんだろ?』 起きている事がバレた事で、僕は胸が苦しくなった もう無理だと諦めかけたその時、今時にしては古い黒電話が鳴り響いた 『キーン、キーン、キーン』 男 『うるせえな、こんな時間に誰だあ』 部屋の中から外を見ると、真っ暗だった 『ガチャ』 男 『はい、こんな時間にどなた? あ、すみません 須藤さん』 男の表情が強張っていった 男 『ビックリしましたよ 須藤さん どうかしましたか?』 須藤 『お前さ 昨日の件覚えてる? 金を振り込めって件? 何度も言わせんな!!』 男 『お、覚えてますよ 今、振り込もうと思ったとこです 苦笑』 須藤 『フーン そうか 電話に出る余裕はあるのにか?!!』 男 『すみません、ほんと今から振り込みますから』 すると、急いでパソコンの前に座り、振り込み操作を行った 男 『今、振り込みました!!』 須藤 『分かってるよ 早く振り込むのが筋ってもんだろが!! あぁコラぁ!!』 男 『すみません ごめんなさい 許してください』 男はパソコンの前で、泣いていた しかし、その背中は嘘だった 『バサァァ はぁ はぁ』 僕 『夢かぁ』 今までの光景は夢だった ・・・
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