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「オリビア、見て~!お菓子こんなに貰っちゃったあ」
「そうか」
「良かったですね」
「私も、貰っちゃったわ」
オリビアとテオルが居るベンチに、紅、レディアと戻って来た。
「あとの2人はどうした?」
「もうすぐ……あっ、戻ってきたわ」
涼と、レッチェの姿が見えた。
「凄い、こんなお菓子だらけになったの初めてくらいじゃね」
「楽しかったね!」
オリビアは、みんなの顔をみて、
「帰るか…」
「わ~い!」
また紅は駆け出した。その後を追って、涼も続いた。
「ハーゲン町長」
「いやいや。今宵はいい日になりましたな。街のみなも喜んでおります」
「町長、お力添え、感謝します」
オリビアの言葉に、レディアも、お辞儀をした。
「また来年が楽しみですな」
「来年……」
「来年かー。来年は何作ろっかな」
「気が早いですわ。町長」
レッチェもね。
レディアはくすっと笑った。
「その時は……」
「その時は?」
「またいい日になりますよ」
オリビアは笑った。
町長も。
ハロウィンの夜はこうして耽けていった。
「ハロウィンは大変だ」
Fin
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