SECHS1短編ーハロウィンは大変だー。

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「ただいま~」 「ただいま~!」 夕時、SECHSの女子メンバーの2人が、仕事から帰ってきた。 「おかえりなさい」 「おかえり」 涼とレッチェが出迎えた。 「今回の仕事はどうだったの?」 少し年上の彼女。栗色のウェーブがかった髪をさらりと触り、レディアは答えた。 「涼~。もう酷いの。あのおじさん!ずーっと胸ばっかりみてくるのよ」 「ええっ!?」 SECHS最年少の漆黒の髪をぴょんぴょん跳ねさせ、紅も側にくる。 「ね~、変態さんだよね」 「おいそこ、涼ちゃんにそんな話するんじゃねえよ」 「あら?レッチェが聞いてくれる?」 「帰ってきたら旦那にでも聞いてもらえばいいじゃん。それより仕事だろ?どうだったんだよ」 「それなら、余裕よ。ね、紅」 「うん!簡単だったよ」 「本当に~?」 いぶかしそうにレッチェが目を細める。 「でもま、あんな仕事で手こずってるようじゃね」 「もう、可愛いくないわね」 涼はレディアと紅にお水を持ってきて2人に手渡した。 「そうだ!忘れてた!夕食作らないと!」 「ダメだって、涼はこっち手伝って」 「あら、凄いじゃない」 レディアは、レッチェの作業を覗きこんだ。 「レディアちゃんさあ…」 「何かしら?」 レッチェは手を止めずに言った。 「大人しく採寸させてくれない?でないと仕上がんないよ」 「うっ」 (最近ちょっと太ったのよね) 「レディアはアリスでしょ?ボクは、赤ずきんちゃん!ねえ、一緒に仮装しようよう」 紅がレディアにおねだりするさまを見て、紅の帰りを首を長くして待っていた黒猫のクロがにゃあんと鳴いて擦り寄ってきた。 紅は上手にクロを抱き抱え、膝の上に乗せた。 「…もう。しょうがないわね」 「よし」 やっと作業の手を止めたレッチェは、素早くメジャーを取り出した。 「俺、あっち向いてるから」 涼は慌てて顔を背けた。 「ありがと、レッチェ。可愛いの作ってね」 「おう」 「紅、夕食作るの手伝って!衣装はレッチェと涼に任せましょ」 「はあい」 レディアと紅はキッチンへと向かった。
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