SECHS1短編ーハロウィンは大変だー。

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「涼こっちだよ!」 「レッチェ!」 涼は家から吸血鬼に着替えてきていた。 「可愛い~似合ってる」 「んだよ」 レッチェは涼が買ってきた猫耳をつけて、黒猫のしっぽをして、白いシャツを出し、黒でまとめている。 「オリビアも、可愛い」 青いワンピースに白いエプロンをつけて、レディアはオリビアと腕を組んだ。 「俺は耳を着けただけだぞ?」 そうは言っても、クリーム色の所々破けたシャツ。サスペンダー付きのグリーンのパンツ。どれも彼らしくはなかった。 「見てみて!涼ちゃん!」 「あっ!可愛いよ、紅」 紅は赤い大きめのベルベットのずきんを被って、黒いワンピースを纏っていた。 そして。 「テオル…苦しくない?」 「平気ですよ、涼」 身体を包帯でぐるぐる巻きにしているテオルは、それだけではと、白いマントを羽織っている。 「じゃあ、みんな行こー!」 紅の呼び掛けで、みなは、夜のサイフォンへと繰り出した。 「夜って何だか楽しいよね」 紅は、嬉しそうにしている。 「あんまりこの時間にうろうろしないもんね」 「いい子ちゃんだな、涼ちゃんは」 「えー?」 SECHSの年下組はきゃっきゃと話ている。 もう3人もまだ年の頃でいえば18歳だ。テオルだけは、自称18歳だが。 それでも、SECHSの年上組としては、下の子達の面倒見は良い。いや、良すぎる仲だった。
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