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「空が黄色ですね。てことは……実り豊かな未来を約束してるってことだから、もしかしてセレブと付き合えちゃう?」
夏輝は指を組み合わせてはしゃいだが、
「……まあ、そんなところかな。いや恋愛相手ではなく、単なる協力者かもしれないが……」
浅田の反応はどこか歯切れが悪い。
「えー、どっちですか」
「そんなことより。この〈カップの3〉の逆位置を何とかしといた方がいいぞ」
「……三角関係だからですか?」
「まあそうなんだが。このままいくと、最終的に〈ソードの9〉になってしまう」
「どういう意味なんですか?」
「眠れないほどの、悲しみや後悔」
「ちょっ、何ですかそれ! 冗談じゃないですよ! どうして? 今の私、〈太陽〉の正位置なのに! 何がダメ!?」
「だから逆位置の〈カップの3〉と〈ワンドのクイーン〉のせいだろ」
「そんな! やだ怖いっ、何とかしてください! そうだ今回の助言は!? 浅田さんっ」
「落ち着けって。今回の対策カードは――」
浅田が一枚のカードを取って夏輝に渡した。
「これだ。〈恋人たち〉」
「わかった! 急いで恋人を作れと?」
「言うと思ったよ。全然違うからな」
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