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夜もなかなか寝付けずに、ソファから天井を見ていた。
カーテンの隙間から時折、近くを走る車の光が何かに反射して入ってくる。
胸にぽっかりと穴が開いた気分だった。
もちろんサシャの事を考えると、ロシアに帰るのが一番良いのだろう。
目を閉じて考えない事にしようと試みた。
その時リビングのドアが開く音がした。
ゆっくりと体を起こすと、そこにはサシャが立っていた。
「サシャ…」
無意識にサシャの名前を呼んだ。
その私の傍にサシャはやって来た。
「どうしたんだ…」
サシャは黙ったまま、パジャマ替わりのワイシャツをスルリと肩から落とした。
白い肌のサシャの体はとても美しかった。
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