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私とサシャは店を出て商店街を歩いた。
途中、帽子を売っている店があり、私はサシャに似合う麦藁帽を買い、サシャに被せた。
ジェラート屋の前で美味しそうにジェラートを食べる制服姿の女子高生を見て、ジェラートを二つ買ってサシャと食べた。
国は違っても女の子は甘いモノが好きらしい。
ある店の前でショウウインドウに飾ってあるワンピースを見てサシャは立ち止まる。
スタイルの良いサシャには似合いそうなワンピースだった。
私はサシャの背中を押してその店に入ると、そのワンピースを買ってサシャにプレゼントした。
サシャも嬉しそうにショッパーを胸に抱いていた。
その後、タクシーに乗りマンションにサシャを連れて帰った。
親子程歳の離れたサシャに下心などは無かった。
サシャもマンションの入り口で少し躊躇っていた様だったが、すぐに一緒に部屋に入った。
彼女に着替えを渡して、バスタブにお湯を張った。
「お風呂、入りたいでしょ…」
彼女にタオルを渡してそう言った。
少し警戒している素振りを見せるサシャに、
「二時間したら戻るから、ゆっくりお風呂に入って寛いで…」
そう言うとエアコンを効かせて、部屋を出た。
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