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怜「・・・で、改めてよろしく。柿原直・・・さん。」
咲達が遠ざかった所で目の前にいる青年を睨む。
直「よろしくね!」
未だにニコニコしているこいつ。
怜「単刀直入に聞く。咲とどういう関係?」
直「先程お話した通り保護者ですよ。それ以上でもそれ以下でもありません。」
その保護者ってどういうことなんだよ・・・。
本当なら本人に聞かないとダメだけど。
直「咲は幼い頃に両親と妹を亡くしています。そんな咲を引き取ったのが俺です。」
両親を亡くしてる・・・。
なんとなく分かっていたがやっぱりか。
怜「なら変な感情とかではないんだな!」
保護者っていうだけなら俺の敵ではない。
直「変な感情というのは・・・・・・咲に恋をしているということですか?」
うっ・・・言葉にされると少し恥ずかしな・・・。
柿原直はうーんと少し悩んだ後に企んだ様な笑みを見せた。
直「変な感情というのは少し違うかもですが・・・咲も同意の上で愛し合っています。邪魔はしないでね。」
コイツー・・・。
喧嘩売りやがった・・・。
もっと話したいがそろそろ咲の所に行かないと。
怜「俺、あんたに負けないから。」
捨て台詞を吐いて咲の元へ行く。
あいつに絶対咲は渡さねぇー。
もう立ち去った俺は柿原直が呟いていた事を知らなかった。
直「ははっ・・・あれが王子さまかな?」
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