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輝「あ、ここ擦れてるぞ」
遠くなる怜の背中を見てた俺は輝の言葉で我に帰った。
咲「あ、ほんとだ」
膝からは転んだみたいに血が出ている。
でもこれくらいなら放って置いても大丈夫だろう。
輝「咲、ちゃんと救急テントにいって消毒してもらえよ?分かったか?」
俺の心を読み取ったのか念を押された。
輝は本当にお母さんみたいだ。
とりあえず騎馬戦はこちらのチームが勝利し、渋々救急テントに行った。
咲「あの・・・すみません、どなたか居ませんか?」
シーンと静まり返ったテントの中。
ベッドは4つほどあって全てカーテンによって区切られている。
体育祭真っ最中だって言うのに誰もいないのかよ。
白斗「・・・・・・さ・・・き・・・??」
1番左のベッドで生徒会の書記の声がした。
咲「白斗さん??」
白斗「はいっ・・・て・・・いい・・・よ?」
何故か許可が出たので入ってみる。
カーテンを開けるとびっくりした光景が目に入ってきて固まった。
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