動く

1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

動く

真夏の暑い日差し、息苦しいくらいの暑さの中、何かが動き出す気がしてスマホを握った手に力が入った。 そして、空を見上げた。 一緒に空を見たいと思った。 数日が経ち、友達からの電話 友「ねーねー、どーだった?いい男だったでょ?」 私「そーだね…私も好きなタイプかも~」 友「え?だめだよー」 私「わかってるよー、あんたの男は取らないから…」 友「絶対だからね」 そんなこと言われても、 (あんたの彼はもう離れてるよ)とも言えず。 私自身、今まで友達の男を取ったことはない。 しかも、愛情はないが一応夫がいる。いまさら、面倒くさいことは御免だ。とはいえ、女の友情を壊すなんて簡単だ、所詮壊れやすものだし。 深夜、LINEを送ってしまった。 私「起きてますか?」 彼「起きてるよ」 私「会いたいって…なに?」 彼「そのままだけど…」 私「でも、…彼氏なんでしょ?」 彼「なんのこと?」 私「彼氏だって聞いてるよ」 彼「それはないよ、俺は彼女だとは思っていない…一 方的に言われてるだけだよ。」 私「そーなの?まさかー」 彼「会おうよ」 私「本気?でも、私、遠くて行けない」 (高速で4時間…) 彼「俺いくよ」 (まじか…悪くわないかも) 私「じゃー、中間地点で何日に何時で」 約束をしてしまった。気持ちが高まる、罪悪感は全く無い。 前日の夜、LINEが来た 彼「お疲れー、明日は大丈夫?」 私「大丈夫よ」 彼「何したい?明日」 私「別に…あっ、空を見たい」 彼「空?そっか」 私「うん」 彼私「じゃ、明日」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!