心機一転

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「おはようございます。」 私は精一杯の声を出して挨拶をした。 けれど、その声は思ったよりも小さかったらしくて目の前にいた人にかろうじて聞こえた程度だったようだ。 振り返ってくれたのはその人だけだった。 「ああ、おはようございます。 今日から来てくれる新しい人だね。私は、ここの責任者の鈴木だ。 何かあれば私に何でも言ってくれれば良いから。」 「はい、ありがとうございます。 今日からお世話になります。広崎と申します。初心者で何も分かりませんが、よろしくお願い致します。」 私は丁寧にお辞儀をした。 「今日から働いてもらう事になった広崎さんです。介護職は初めてだそうだから、みんなも色々と教えてあげて下さい。」 朝礼の場で施設長の鈴木さんが私を紹介してくれた。 「広崎です。初心者で何も分かりませんが、精一杯ガンバリますので、よろしくお願いします。」 「「よろしくお願いします。」」 この職場はシフト制なので、今は出勤していない遅出の人や休みの人、夜勤の人もいるそうだ。
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