心機一転

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怒鳴られた内容を結城主任に確認してみたら、何もミスではないみたいだった。 どうして私は怒鳴られたんだろう? 私、気付かないうちにオバちゃんの気に触る様な事しちゃってたのかな? ビビリな私は何度も怒鳴られて、転職初日にして既に心が折れかけていた。 こんな意地悪な人が老人介護って仕事をしてるんだと、また違うショックもあった。 やっと所定の時間が終わって、何も出来ない私は1人先に帰らされた。 他の人たちは、忙しいらしくみんな残業していた。 今日、私に怒鳴りまくっていたオバちゃんは、大島さんと言うパートさんだった。 朝礼の時にはいなくて、夕方には先に帰っていた。 1人ロッカールームで着替えて専用の駐車場に向かう。 そんなに遅い時間じゃないのに、周りはすっかり暗くなっていた。 ふと、空を見上げると驚くほどたくさんの星が見えた。 家から、ほんの40分ほど走っただけなのに、こんなに綺麗な星空が見えるなんて…。 その日から、私は度々その星空を見上げることになる。
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