それはイジメだった

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それはイジメだった

その次の日も次の次の日も、毎日私は大島さんに怒鳴られていた。 大島さんは、他の社員、取り分け正社員の人がいる時には決して私を怒る事は無かった。 けれど、2人きりになると必ず何かと怒鳴り散らす様になっていた。 入社して一週間後、結城主任が私に話しかけて来た。 結城主任とは初日に色々と説明をして貰って以来、シフトが被らなくて顔を合わせていなかった。 「広崎さん、少しは慣れてきた?」 「あ…、はあ、まぁ、なんとか…」 私は、何とも言えずに俯いてしまった。 結城主任は、そんな私に気付いた様で、 「何か心配な事とかあるのかな?」と、聞いてきた。 私は、大島さんの事を話しても良いかどうか分からなかったので笑って誤魔化した。
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