94人が本棚に入れています
本棚に追加
『くっっぅ…ごめっ…加減が出来ない…』
「はっはっぁあ…ん」
激しい挿入に腰を揺さぶられ、水無月の背中が反る。
『あっあっ…周…俺もう…』
「あっ…ひぃん…イっちゃ…ぁぁあっ!!」
『ふっ…はぁっ…くぅっあっ!!』
陰茎が再奥へと一気に攻め込んだ瞬間、びゅくっ…びゅくん…水無月の腹上が自身で放った白濁で濡れ、内壁がきゅぅっっと締まった。強い刺激を与えられた周も頂点に達し、どぴゅっ…どくっっ…勢い良く熱い雄液を吐き出した。
『はっ…はっ…はぁっ……』
息を切らしながら、蜜壺から自身をずるりと引き抜いて、彼を抱き締めた。水無月が周の背に腕を伸ばすと、互いの顔が近付き、何方からとも無く咥内を貪る。ぴちゃっ…くちゅっ…くちっ…唇を離すと混ざり合った唾液が口周りを濡らしていた。
「周、俺は…」
『何も言わなくて良い。』
「だけど…」
『身体…後で拭いておいてやるから、このまま何も考えずに寝ろ。』
「周…」
『ゆっくり寝て、朝目覚めたら、今夜の事は全て忘れるんだ。良いな?』
「……」
周は手の平で水無月の瞼を覆い、額に口付けをし、そっと抱き締めた。水無月は周の胸元に頬を寄せ、彼の鼓動を感じながら、いつしか眠りに就いた。水無月が寝付いたのを確認すると、浴室でシャワーを浴び、濡らしたタオルで水無月の全身を綺麗に拭う。再びベッドに戻ると、水無月を?き抱き、彼の柔らかな髪を撫でた。スースーと寝息を立て眠る水無月を眺め、愛しさと苦しみが込み上げる。
『水無月…好きだ…俺はお前を…』
消え入りそうな声で、決して届く事の無い彼への想いを口にした。周の想いをかき消すかの様に、雨音だけが静かに部屋の中に響いていた…
最初のコメントを投稿しよう!