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でも、
それよりいまは……
「君は、
どうして、
僕の事を知っているんだ!」
「さぁ! なんでしょ?」
理由を誤魔化すように、
朧の顔に自分の顔を近づける。
そして、
不気味に笑い掛ける。
「…本当に知りたい? 知らない方が君の為だと思うけど?」
_ガシ_
朧は、
いつの間にか彼女の胸蔵を掴んでいた。
「……殺すぞ!」
「……いまの貴方に人殺しなんてできる訳ない。
だって、
本当に殺すつもりなら、
手なんて震えないよ」
そういうと、
彼女は、
朧の腕を逆に取り、
体ごと朧を地面に投げつけた。
そして、
素早く、
朧の首にどこから出したのかサバイバルナイフを押し付けた。
「……じゃあ、
これは正当防衛でいいんだよね?」
「!?」
_チク_
起き上がった瞬間、
自分の首をなにかが掠った。
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