encounter 出会い 

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「……零。 彼は、 ターゲットじゃあないだろう?」 「……こいつが、 いまにも飛び込みそうだったので」 「……まったく君は、 いつもそうなんだから。 駄目だよ。 零くん。 怪我させたら」  突然、 マンションの裏手から、 ダークブラックのスーツを着た二人組の男性が突然姿を現した。  そして、 自分の目の前にいる女の子の事を「零」と君付けで呼んだ。  彼女の方も「零」と呼ばれる事が当たり前なのか、 普通に返事を返している。 「!?」  首元も止血していた朧は、 目の前に現れた二人組の男性より、 彼らが、 自分を襲った女の子の事を「零=男性」扱いしていたので、 そちらの方に驚く。  当たり前だ。 誰がどう見ても、 男の子には見えない。
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