0人が本棚に入れています
本棚に追加
「……零。
彼は、
ターゲットじゃあないだろう?」
「……こいつが、
いまにも飛び込みそうだったので」
「……まったく君は、
いつもそうなんだから。
駄目だよ。
零くん。
怪我させたら」
突然、
マンションの裏手から、
ダークブラックのスーツを着た二人組の男性が突然姿を現した。
そして、
自分の目の前にいる女の子の事を「零」と君付けで呼んだ。
彼女の方も「零」と呼ばれる事が当たり前なのか、
普通に返事を返している。
「!?」
首元も止血していた朧は、
目の前に現れた二人組の男性より、
彼らが、
自分を襲った女の子の事を「零=男性」扱いしていたので、
そちらの方に驚く。
当たり前だ。
誰がどう見ても、
男の子には見えない。
最初のコメントを投稿しよう!