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「……先輩方。
早くしないと本当に……彼、
いやあ、
蜩朧様、
お亡くなりになりますよ? 死んだらダメなんですよね?」
「!?」
朧の目の前に居るのは、
確かにあの「零」と呼ばれていた、
もしかしたら、
男子なのかも知らない女の子なのに、
何故かさっきまでと違う人物に見える。
そして、
いつの間にか、
自分の意識が、
野口から逸れている事に、
彼自身気が付いていない。
「……ねぇ? 死にたくないないなら、
余計な事しない方がいいよ」
「……」
自分の事を見つめてくる、
彼女、
いやぁ彼の顔は、
一切笑っていない。
それどころか、
朧の事すら視線に入っていない。
興味がない。
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