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普段はあまり来る事は無いが、気分転換がてら上の階まで珈琲を求めて買いに行く事にした。
目的の自販機は、その階の端に人目を憚るようにひっそりと佇んでいた。
売り切れていない事に安堵しながら、ゆったりとした動作で硬貨を投入していく。
漸く購入出来た珈琲の温かさを掌に感じながら、近くのベンチにギシッと音を立てて座る。
やっと、一服出来るな、と肩の力を抜いたところで目の前の窓から鮮やかな色が溢れ出しており、目が離せなくなっていた。
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