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おっさんは、ふっと笑みを浮かべ、俺の向かいに置かれたパイプ椅子に腰掛け
「それが、いるのですよ」
脚を組む。
再び、スカートから、魅惑の太股が覗いた。
なめらかな曲線、程よい肉付き、何よりも滑らかで、さわり心地のよさそうな……
「ふざけんな!」
つい、見惚れてしまいそうになったので、思わず叫んで我に返った。
「セーラー服を着ているのは、組織に潜入するためです。こんな格好をしていれば、刑事だとばれる事もないでしょうから」
「バレる以前に、変質者扱いだろ」
「まぁ、信頼されるまで時間はかかりましたね」
「心の広い組織だな、おい」
「ですから、安心してください。あなたを無事に逃がしてあげます」
おっさんは、パイプ椅子から、すくっと立ち上がる。
ふわりとスカートが揺れ、滑らかで、ほどよい肉付きの、完璧な太股が見える。
触りたい……けど、触ったら、終わる、色んな意味で。
「ありがたいけど、その格好なんとかならねーの」
「この格好じゃないと、組織の信頼を失うことになりかねませんから」
「一体、どんな組織だよ」
「私があなたと二人きりなのは、データの隠し場所を吐かせるという任務があるからです。どんな手を使ってもいいと言われています。拷問しているフリをして、その隙に逃げちゃいましょう」
バーコード刑事は俺にウインクをする。
これも、ある意味拷問だ。
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