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「そう、コロムンは、秋永玲の世界では、虫や昆虫と呼ばれるものの総称だと思ってくれればいい」
「昆虫だって?」
思い出した。
クヌギで見つけた不思議な昆虫を遥夏に見せようとしたんだ。
それが、忍者罠から落下したきっかけとも言える。
「あの、大きなヘラクレスオオカブトにカラスアゲハのぎらりとした羽がついた不思議な虫か?」
「いや。あれは地上世界への使者だ。秋永玲には、ノーマルモンシロチョウのコロムンを与えよう。コロムンガチャは、シープが溜まればできるが、上手く行っても、世界級コロムンがレベルマックスだ」
一体どんな世界なんだろう。
昆虫採集と何か関係があるのだろうか。
「それで。俺に何をしろと?」
「我の出すミッションをクリアして行けばいい」
俺って、やりたいことには夢中になるけれども、宿題とかは大っ嫌いなんだよな。
高い所も嫌いだから、崖から飛び降りろなんてミッションだったらお断りしたい。
「そうだ。遥夏はどうするんだ? 遥夏が興味なんてない昆虫採集に誘ったのは俺なんだ」
「一定の所まで来れたら、引き渡そう。今は、コロムンのおもてなしでくつろいでいる」
コロムンさんって虫じゃなかったのか?
遥夏は、どちらかと言えば、嫌いだろう。
「そんな間抜けな話がどこにある」
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