屋上で

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屋上で

 空はただただ青くて。どこまでも青くて。とてもまぶしくて。  雲ひとつない青空。僕とあの子はその下に立っていた。  あの青い空にさわってみたい。だけど手を伸ばしても空にはとどかない。空の偉大さを感じさせられる。 「青いね」  あの子が言い、僕は答える。 「うん、青い」  それだけで僕らの心はつながることができる。  「ほんとに、青い」  あの子がまた言う。僕らの心も、空と一緒で、青く、青く。  空を見上げるだけで、僕とあの子はひとつになれるから。  だから僕は今日も空を見上げる。
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