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2.1話 《2013年 2月14日》
2013年 2月14日 木曜日
~~カズキ's side story~~
柊 和樹(ひいらぎ かずき) 中学1年生。
6:10:14
6:10:15
6:10:16
「カズキー!起きないと遅刻するわよー!」
母さんの声がオレの部屋に雷のように響き渡る。
…何時だ?
オレはむっくり起き上がり、机の時計をみると2月14日6時10分をさしていたパタパタ時計が6時11分になった。
…2月14日、バレンタインか?
「カズキー起きてるのー?」
2回目の雷に、上から雷返しで返答だ。
「もう起きてるよーー!!」
どこの家庭にもある一コマだ。
オレの隣の部屋には1つ下の弟の茂樹(シゲキ)がまだ寝ている。
あいつはまだ小学校で学校が近いからオレほど早起きしなくていいんだ。
オレは起きて、顔を洗い、歯磨きと着替えを済ませ、1階に下りた。
「父さん早いじゃん」
「今週末走りに行くお前たちのバイクの整備してから会社いかなきゃいけないから、忙しいんだよ。」
そこには作業ツナギを着た父さんとキッチンで朝食を作る母さんがいて、母さんがちょうどオレと父さんの朝食を運んできた。
「カズキー。あなたももうじきシゲキにタイム抜かれちゃうわよ。」
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