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何よりもここがどこかを知りたかった。私より先に目が覚めていた彼等なら何かが分かるかもし
れない。もっとも、「しれない」だが。
「知るかよ。」
金髪にピアスといういかにも不良のような男がそういった。
「昨日の夜、誰かに襲われました。気づいたらここに居ました。そんだけだ。あーもう…どこだ
ここ?」
確かに私もそうだった…。昨日薬を買いに行ったら…。誰かに襲われて…。
昨日のことを思い返そうと努力してた矢先、急に壁にかけられていたテレビがついた。
そこにはピエロのお面をつけた人が映っていた。真っ暗な部屋にいるようで、背景には何も映っ
ては居なかった。
「お目覚めのようだな。」
ピエロが喋り始めた。ボイスチェンジャーを使っているようだ。声が低く男性か女性かどうかも
分からない。
「ハロー犯罪者共。君達は罪を犯してきたが未成年というだけでたいした罰も与えられず、のう
のうと生きてきた。」
私の罪…。それは恐らくあの事だろうか…。
「申し送れたな。僕はゲームマスター。ゲームを通じて君達を実験する。君達が二度と馬鹿な事
をしないために。
まず君達の目の前にあるドアは一時間半後に開く。しかし一時間後に君達の首につけられた装
置が作動する。」
ピエロはいったんそこで言葉を止めたが少し間を空けてから続けた。
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