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指の先端を心配げに舐めたジャックが、言葉とは裏腹に、レイの包帯を素早くほどき始めた。
「やめろジャック! 見るな……っ!」
月光の下、大切な者の手で醜い裸体を暴かれる。
中途半端にほどかれた白布の塊が手首の上で絡まり、まるで拘束されたかのような格好だ。いたたまれず瞳を伏せると、ジャックの舌が目尻ににじむ水滴を拭った。
「どうして見ちゃだめ? レイはこんなにキレイなのに」
「そんなわけ、あるか……」
蚊の鳴くような声で反論すると、ジャックは「本当だよ!」と力強く返し、レイの胸元へ指を滑らせた。敏感な突起をつままれ、びくりと体が跳ねる。
「んあっ……おまえは、ぁ……目が腐ってる……っ」
きっと死にかけていたところを拾ったから、視力に欠陥が残ったのだろう。手当をした時には眼球が腐りかけていたのかもしれない。
よそ事を考えている間にも衣服と包帯ははぎ取られ、むき出しになった双丘の割れ目にジャックの屹立が挟まれた。熱い塊がゆるゆる上下するたび、無意識に腰を揺らしてしまう。
「レイ気持ちいい? お尻が揺れてる……」
オレと一緒だ、とジャックがうれしそうにはにかみ、耳殻を食んで舐め啜る。
どうかそんなにかわいい声を出さないでくれ。
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