推理編

3/5
前へ
/13ページ
次へ
別の日に、私たちはあっくんがよく行くお店を回った。 店員やその場にいた友人に、彼のことを恨んでいた人はいなかったか聞いて回った。 もちろん、彼を恨んでいる人は誰もいなかった。 しかし、バイト先の人から有力な話が聞けた。 「篤志は仕事もできて、良い奴だったよ。麗ちゃんも大変だったね。」 店長は私のことも知っていて、心配してくれた。 「いえ、私は…。」 「あ、でも篤志先輩はなにか悩んでたっすよ?」 横から出てきたあっくんの後輩らしい人が気になる発言をした。 「何に悩んでいたか知ってますか?」 そう先に聞いたのは友美だった。 「いや、詳しいことは知らないっすけど…。」 私は、何も得ることが出来ず、落胆した。 けれど、友美は1人で考え込んでいた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加