二日目

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「知ってます? あの小屋で血が流れてたんですって」  翌朝、人形の怪談の事なんか頭から抜けていた三人の耳に、この噂話が入ってくる。 「ねぇ、あんた人形の噂詳しいの?」 「ミサちゃんのことですよね……?」 「ん? あぁ、そんな名前だったわね」  この桃に話しかけられた眼鏡をかけた少女は、委員長なのだがどこか抜けている。しかしこの噂話には詳しいらしく、桃に根掘り葉掘り聞かれることになった。  委員長が言うことには、人形が移動する時間は十七時半から十八時までの時間であり、やってはいけない人形の儀式なるものがあるらしい。  まずはトレーラーハウスの戸を人形がいない時間に開き、かくれんぼのお誘いをする。そして戸を閉め、再び開き今度は開きっぱなしにしてから隠れる。十九時になればそのまま帰宅する。これが絶対にやってはいけない人形との禁断のゲームの詳細だ。 それを聞き終えた桃は満足そうに、蜜柑は少し青ざめた顔をしていた。  そして三人はまたも公園に行くことになる。
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