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1 小説家//作家
小説家によく似た職業の表記に作家というのがある。作家とは禅宗に於いて成仏した者の意があるらしい。昔読んだ「あかんべー一休」(Ⅰ993-1996、坂口)という作品で得た知識だ。一休というのは室町時代の禅宗の輩で、テレビアニメ等でも有名な方である。因みに末法に於いて禅宗では成仏できない。従って禅宗で仏説だから作家もあり、という論は立たない。更に、法話として小説を書く方がいらっしゃるらしいが、その書ける根拠を私は知らない。勉強不足といえば勉強不足だが、他宗の論を取り入れる訳にもいかないので、良しとしている。以上は内道の一応論の通りそうな小説家、作家に対しての考である。
仏法では内道と外道を立て分けるが、内道に比して、外道は成仏を論じない以上、たとえ巧みに説かれていようとも、取り上げても仕方がないといって差し支えないだろう。また文学史的側面は観点が異なると考えられる。とくに現在のエンターテイメントの小説は。文学史の件については別途資料と検討の上論述しようと思う。
きっと多数の、小説の大地のための論が用意されているだろうが、内外相対して、バッサリ切り落そうと考える。外道の根拠では、書けない。書けば不成仏、である。
皆さんの周りに小説家は居るだろうか。小説家が善く小説を書いていたか否かは、その小説家の臨終の相を知れば明らかだろう。成仏の相を現じたか、悪臨終だったか。それがその人の小説と小説論の結末であり全てである。
参考文献
あかんべー一休 坂口尚 1993-1996 月間アフタヌーン 講談社
基礎教学書 淺井昭衞 2015 富士大石寺顕正会
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