1 禁

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   11 家事労働も休みなく行えば重労働。 ましてや食事抜きとなればなおさら。 「主人」と称する連中はどこかの蛮族出身だろう。 さらわれて既に二週間目。 家を襲われ意識を失って目が覚めたら。 どれくらい経ったのか判らない上に場所も不明。 目隠しをしての移動を強いられる。 営利誘拐らしい。 最初の一週間、すぐにでも助けが来ると思っていた。 クシナダの治安は悪くない。 簡単に警察が片付けると期待していた。 二週目に入った。 意識がかすむ。 バランスを失って倒れこんだら怒声ともに。 鞭が傍を叩く。 家畜のように打たれるかと思った。 早く食事がほしかった。 結論はすぐに出た。 ファクトリーの奴隷商と。 保身のためには服従する他ない。
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