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母の快気祝いにことよせて。
「シャール、あれどう?」
イースは楽しそうだった。
南クシナダ市。
シャールの大学から東へ約150km。
整備の工法が北クシナダ同様の都市。
大きさもほほ同じ。
合同庁舎は今も臨海区域にある。
まれにしか来ない南クシナダ市。
イースは一人てきぱきと歩く。
お任せでシャールは付いて行く。
財布は此方持ち。
昨日の電話。
母の件を報告したが父は。
「早く上がって来い」
そう言って電話を切った。
父とは段々疎遠に成っていくようだ。
「シャール、この店はどう」
大規模小売店の前だった。
「量で押してみる、と」
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