2  イース

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2 「元気そうね」 イースも楽しそうだった。 人々に囲まれて母はよく笑ってる。 奴隷商に捕まるという「異質な」現実。 現実感喪失と人間不信。 「日常」とその祝福で囲い癒す企画。 今の処上手く行っているようだった。 未来は始終母の傍を離れない。 父は。 近所の人は親切に動いてくれていた。 部屋の中には常に十人程度の人が。 入れ代わり立ち代わり母を励まし行く。 帰宅後三日午後五時からのパーティー。 クシナダ連峰の麓の村落。 日は既に連峰の向こうへ過ぎ。 自然の静けさを破る牧場の乳牛。 灯りと人々の声。 「シャールも一杯どう」 未来は既に赤くなっていた。 明日には学校に戻る三人だった。
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