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宛がわれた宿はシングル。
未来は別の部屋。
不安だろうか。
一週間。
ただエージェントの連絡を待つだけ。
長い一週間になりそうな。
ベッドの電話が突然鳴り出す。
驚いたがすぐに受話器を取る。
「もしもし」
「シャール様ですか」
「ええ。」
「室内サービス担当のストリスと申します」
個人情報を聞きたがるサービス担当者。
外線の悪戯は掛からないはずだが。
疲れていると言うとあっさり引き下がった。
一息つく。
爆発音。
ホテルの警報ベルが鳴りだす。
同時に流暢な合成音声が退避を指示する。
廊下へ飛び出し未来の部屋へ。
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