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会いに行けない。
今のハイドを見るのが怖い。
ムスタファは暗闇の中に押し込まれたような気持ちで膝を抱えた。
そのとき部屋の扉が開く音が聞こえた。
「!誰だ」
顔をあげると誰かが立っている。
ランプの灯りも蝋燭の火もついていない部屋は暗く、姿がよく見えない。
窓から差し込む柔らかい月明かりの下まで来てようやくその人影が照らされた。
「…ムスタファ様」
月明かりの中に現れたのは琥珀の瞳を持つ美女だった。
「ジャーミア…」
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