第四章◆覚悟と誓い

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溢れる涙は赤い夕日に反射をする。彼の後ろに見える砂漠の中でその雫が輝いて見えた。 緑色の瞳が涙に溶けるようにこぼれ落ちて、綺麗だと純粋にそう思った。 「綺麗だ。…砂漠に緑の雨が降るってとこか」 ぽつりと独り言のように呟いた言葉に、ムスタファは目を見開いた。 「…もう一度言って下さい」 「もう金輪際言わん。恥ずかしい」 「もう一度」 「駄目」 気恥ずかしくなったハイドは強請るムスタファを黙らせる為、深く口付けをした。
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