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おれはいつも使ってる空き教室へ向かい、はるなちゃんが来るのを待っている間教室の窓を開けて冬の青空を見上げる。
頬を撫でるように冷たい空気が流れ込んで熱を感じていた身体を徐々に冷静にしてくれる。
おれは瞳を閉じてそこにはいないあやねさんの女子校生姿を想像すれば、すぐに冷静になっていた感情は振り返し身体は正直に反応していく。
本当に身体は正直だなって笑えた。
とりあえず落ち着こうと呼吸を吐くと、白い息が見え口元を両手で囲うともう一度息を吐き出し、手の平に当たる息の熱を感じると、教室の扉が開きはるなちゃんが入ってきた。
「お・ま・た・せ!」
甘く誘うその声はおれの知るあやねさんよりも高い声。
おれに近付くと軽いキスをしてくるはるなちゃん。
おれはそのままはるなちゃんを抱きしめ、首筋に唇を落とし制服の中に手を入れた瞬間。
「手冷たっ!」
と、はるなちゃんが驚いておれもハッとした。
「あ、ごめん…それに窓開けっぱだったね」
「なんで開けたの?寒いから締めよ!」
そう言ってはるなちゃんが窓を閉める後ろから抱きしめ、早く欲を吐き出したい一心で胸を揉んでいくと、はるなちゃんはクスッと笑いおれにキスをする。
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