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第1話
『あやねさーん』
そうスマホの画面に表示されるメッセージ。
私はスマホを持ち上げ、表示される名前に『やっぱり』と軽い気持ちで見ていた。
すると続きざまにまた私の名前を呼ぶメッセージ。
私は現在、4歳歳下で高校3年生の三神蓮くんになぜかずっと懐かれている。
私が反応する前にまた蓮くんから悲しそうに私を呼び、『おれに気付いて…』とメッセージが表示された。
私はお風呂上がりで片手にはビールを持っていたが、そろそろ蓮くんにメッセージを返すかなとスマホに返事を打つ。
『このやり取りいい加減あきない??』
するとすぐに。
『あやねさんだ~♪あやねさんがおれに反応してくれるだけで幸せです!!なのであきません!!』
と、蓮くんからのメールはほぼ毎日のように来る。
だけど、今日はいつもより直球な表現だなって思った。
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