第2話

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何を言われようと仕方ないんだよね。 あやねさんに会ったのは2年前が最後で、それからはメールだけで全く会う事が出来てない。 その間、高校男子の性欲がずっと収まってるわけも無く、言い寄ってくる女の子に条件を付けて相手をしている。 こうして祐介の言うゲス野郎が出来上がっていった。 「蓮は背も高いし顔も良いんだからずっと振り向かない女より相手してる女子と付き合えばいいのに」 「それは絶対無い!!」 「言い切れんのかよ?」 「言い切れる!!」 「その人彼氏いねーの?」 「いない!!って言い切れないのがくやしい!!でも、いても関係ないから!おれが奪うし!!」 あやねさんの隣にいるかもしれない男を想像するだけで嫉妬の炎が燃え上がる。 そんな想像したおれは焦る思いであやねさんにメールを送っていた。 『会いたい』 たった一言だけど、おれがずっと思い続けてる本心を。
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