雪の日に

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「で?いいですよね?」 「グイグイ来るね。」 「だって。…じゃあ、いいです。」 しゅんとした顔で彼女は立ち去ろうとした。 「分かった、分かった!少しだけね。」 「ありがとうございます。」 彼女が太陽の様にパァっと明るく笑った。 か、可愛い。 こーゆー誘われ方も悪くないな。 そして、何枚か写真を撮った後、僕達はその場で別れた。 最後に約束した。 「コンクール見に来て下さい。」 たったこれだけの事。 どこの誰かも分からない。 いつどこで開かれるコンクールかも分からない。 なのに、なんだか心に積もった雪が太陽の光で溶けていく様だ。 心の中で彼女の事を向日葵と呼ぼう。
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