小さな奇跡

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  「おーい! 叶多。どうかしたのか? 今、すげえ音したけど、なんか倒したのか?」  ドアの向こうから大和の声が聞こえた。 「……!!」  やばい。  何故だろう。僕はとっさにそう思った。   「おい、叶多! ……あれ?叶多?」  ガチャリ。  ドアが開く瞬間、僕は窓から身を乗り出して、下の地面へと向かってダイブしていた。 「おっかしいな。誰もいない…?」  頭の上からそんな大和の声が微かに聞こえた。
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