第4話 怒りは人に力を与える

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「オーイ、起きてる?」 男の人の声が聞こえる、誰だ。 目を開けると、あのここに俺を連れて来たあの男がいた、男はさぞ愉快そうに聞いてきた。 「なんで、君たちは布団を二個出しているのに、二人でくっついて一つの布団で寝てるのかな?」 何を言っているんだ、昨日の夜中までは氷鬼は隣の布団にいたはず……ふと背中に何かの感触を感じて後ろを見ると氷鬼が俺の布団ですやすやと寝息をたてて寝ていた。 「ええー!?、何で、何で氷鬼がいるの!?」 「いや、こっちが聞いてるんだけど」 ニコニコしながら聞い来るのが逆に怖い。 「早く答えてよ、何か答えられない事でもあるのかな?」 いや、これの誤解をどうすれば解けるんだ、小学生の女の子と一緒に寝ていたら、犯罪臭が凄くする、この状態じゃあ何を言っても嘘にしか聞こえない。
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