第4話 怒りは人に力を与える

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そうだ、氷鬼に聞いてみてくださいそしたら、どうだったか分かりますよね」 「君ね、言ったら殺すとか脅迫して喋れないようにしたんでしょ」 「いや、式神って人間とは、比べ物にならない力があるから無理ですよ」 そう、その力で昨日殺されるかと思ったのはまた別の話。 「アハハ、ごめん、君みたいな非力で勇気の無いひとは、手を出せないもんね」 わー、遠回しでもないただの罵倒だ。 モゾモゾと氷鬼が起きる。 「あっ、おはよう」 「唐鳥さんおはようございます……何でこの方がここにいらっしゃるんですか?」 「氷鬼、この人が誰か分かるか?」 「え、知らないんですか、ちゃんと学校に行きましたか?」 「言ったわ、と言うかマジで誰?」 「この方は、京都で初めて妖に勝った人ですよ、お名前は、光(あきら)さんです」 「うわー、疎外感が凄いな、ところで氷鬼ちゃん、この人に嫌なことされて無い?」 と光が聞く、まあ別にそんなことはしてな……してないよね? 「嫌な別に……あ、そうでした唐鳥さんに無理やり触られた(背負われた)ぐらいです」 「!?」 「唐鳥君?」 ヤバい、いつものウキウキした声からは、想像もできないドスの効いた声だ、凄く怖い、俺死ぬんじゃね? この後、誤解をめちゃくちゃ時間をかけて解いた。
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