8人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
そうだ、氷鬼に聞いてみてくださいそしたら、どうだったか分かりますよね」
「君ね、言ったら殺すとか脅迫して喋れないようにしたんでしょ」
「いや、式神って人間とは、比べ物にならない力があるから無理ですよ」
そう、その力で昨日殺されるかと思ったのはまた別の話。
「アハハ、ごめん、君みたいな非力で勇気の無いひとは、手を出せないもんね」
わー、遠回しでもないただの罵倒だ。
モゾモゾと氷鬼が起きる。
「あっ、おはよう」
「唐鳥さんおはようございます……何でこの方がここにいらっしゃるんですか?」
「氷鬼、この人が誰か分かるか?」
「え、知らないんですか、ちゃんと学校に行きましたか?」
「言ったわ、と言うかマジで誰?」
「この方は、京都で初めて妖に勝った人ですよ、お名前は、光(あきら)さんです」
「うわー、疎外感が凄いな、ところで氷鬼ちゃん、この人に嫌なことされて無い?」
と光が聞く、まあ別にそんなことはしてな……してないよね?
「嫌な別に……あ、そうでした唐鳥さんに無理やり触られた(背負われた)ぐらいです」
「!?」
「唐鳥君?」
ヤバい、いつものウキウキした声からは、想像もできないドスの効いた声だ、凄く怖い、俺死ぬんじゃね?
この後、誤解をめちゃくちゃ時間をかけて解いた。
最初のコメントを投稿しよう!