木漏れ日のもと、君を想う

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すっきりと澄み渡った青空。 草木は青々とし、可愛らしい黄色の野の花があちらこちらに咲いていた。 ―ああ、今日もいないな 僕は木の上で寝転びながら、当たり前のことをぼんやり思った。 突如吹いた爽やかな風で木漏れ日が揺れ動き、陽の光が僕の顔に降り注いだ。この時期にしては少し早く強い日差しだった。 ―ああ、たしか彼女と出会った日もこんな天気だった そんなことを思い出しながら、僕はいつの間にか彼女との思い出に胸を馳せていた。
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