7人が本棚に入れています
本棚に追加
すっきりと澄み渡った青空。
草木は青々とし、可愛らしい黄色の野の花があちらこちらに咲いていた。
―ああ、今日もいないな
僕は木の上で寝転びながら、当たり前のことをぼんやり思った。
突如吹いた爽やかな風で木漏れ日が揺れ動き、陽の光が僕の顔に降り注いだ。この時期にしては少し早く強い日差しだった。
―ああ、たしか彼女と出会った日もこんな天気だった
そんなことを思い出しながら、僕はいつの間にか彼女との思い出に胸を馳せていた。
最初のコメントを投稿しよう!