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「冗談なんて言ってないでほら、授業に遅れてしまうだろ」
制服の乱れを整えて、床に転がしたままになっていた資料の地図を手に持った。自分の体がギリギリの所で反応しなかったことに胸を撫で下ろし、改めて宙太郎を振り返る。
「おまえはソレをどうにかしてから教室に来い」
指をさした先には、宙太郎の股間の膨らみがあった。宙太郎は「伍火のエッチ」と頬を膨らませている。
そんなに可愛いルックスで、肉食なんて意外と男らしいじゃないかと感心してしまった。
(組み敷かれるよりは、逆の方が好みだけど)
しかし、そんなことは口にせず「先生には具合が悪いとかなんとかって説明しておくから」と付け加え、伍火は社会科資料室を後にした。
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