4人が本棚に入れています
本棚に追加
「なっ…!!」
僕は一瞬倒れそうになった。こんな美少女に、しかも初対面で告白されるとは。だが、僕はもう誓ったんだ。どんなに彼女が金髪美少女だろうと知ったこっちゃいない。リア充なんてなるものか。…そういや、名前、まだ聞いていないな。
「あの…名前聞いてもよろしいですか?」
「えっ?あっ!ごめんなさい!自己紹介がまだでしたね!」
よく謝る人だ。きっと真面目なんだろう。
「私の名前は白川マナ、と言います!でも…自己紹介しなくても…私、ユウト君と同じクラスですよ?」
え?白川マナ?白川マナ……。
「ああああああああああ!!!!!」
そうだ!!!僕の隣のマナさんじゃないか!!でも…マナさんは金髪じゃないし、メガネをかけていたはず……。
「ど、どうしたの?いきなり声を上げて。」
「あ、ごめんなさい。いや…マナさんって金髪じゃなかったような…。それに、メガネもしていませんでした??」
「えっ!前の方がユウト君は好みだった!?」
その言い方はまるで僕の為に色々してくれたような言い方だ。
「ど、どういうことですか?」
「サクラ君から聞いたの!ユウト君は金髪の可愛い子が好きって!それに、メガネをしていたらおかしいと思ったから外してみたんだけど……ユウト君は前の方が好きかな……?」
あのヤロウ…。サクラめ…。サクラは、数少ない僕の友達で、とても仲が良かった。…余計な事言いやがって…。
「それで…返事の方は…?」
でも、やっぱり僕の気持ちは変わらない。リア充なんて嫌いだ。
「…ごめんなさい。僕は今そういう気分じゃないので。マナさんの気持ちには答えられません。」
「そ、そんな…」
「ごめんなさい。」
とりあえず謝る事しかできない。とにかく、これで彼女も諦めてくれるだろう。
「……いいえ、私はまだ諦めません!!私はあなたからいいお返事を頂けるまで、決して諦めません!」
最初のコメントを投稿しよう!