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「はい!いただきます!」
マナさんは元気よく返事をした。まさかこの家に、しかも美少女が住もうとなると、これから色々大変になる。
「…はぁ。」
溜息をつくと、それに反応するかのようにマナさんは振り向いた。
「疲れているんですか?それなら、今日は学校をお休みして、私がユウト君の体を癒してあげましょうか?」
「い、いいよっ!!」
僕をからかっているのか、マナさんはフフッと笑っていた。
「冗談ですよ?早く学校に行きましょう?」
「…ああ。」
「マナさん。」
「なんでしょう?」
「学校で言わないでくださいね?」
「何をですか?」
「僕の家にマナさんが住んでいることです!」
「ああ~。大丈夫ですよ!私はこう見えて、口が硬いんです!!それに…ユウト君と付き合えるならどんな頼み事でも聞きます!」
「………僕は付き合わないからね?」
「付き合ってくれるまで頑張ります!」
「……。」
こういう場合どうすればいいのだろうか?付き合うまで離れないってことは…。ずっとこの家に…。
「さあ!学校に行きましょうか!」
今先の事を悩んでても仕方ない。その時になったら考えればいい。未来は未来の僕に任せよう。そう考えながら、僕たちは家を出た。
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