第2章 非リアの変わる日常

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僕が通っている学校、「理亜十高等学校」では、リア充がたくさんいる。去年のクリスマスなんて、「リア充のためのクリスマスフェスタ」なんて意味不明なものをリア充が勝手に作りやがった。僕もその時はこの前振られた彼女がいたから参加したが、当日、ドタキャンされて行けなくなった。あ、このフェスタはリア充じゃないと参加できないから、僕はもう参加なんてできないのだ。というより参加したくない。 ……。話が長くなったが、僕は今年で2年生。リア充なんてならない、正直終わっている高校生だ。リア充が嫌いだから、当然友達も少ない。だが、これでも今の生活が楽しいから、それで構わないのだ。リア充リア充とうるさく言ってしまったが、許してくれ。タイトルにリア充とあるから仕方ないのだ。今更自己紹介してしまったのだが、これで僕のことを詳しく知ってもらえればと思っている。って、僕は誰に話しているんだ? 「ユウトく~ん(デレデレ)」 「おい!あまりくっつくな…」 僕にまとわりつく、このしつこい美少女をどうにかしてもらいたい。だが、マナさんもよく諦めないな。なんで僕にこだわるんだろう? 「…なあ。」 「なんでしょう??」 「マナさんは俺のどこが好きになったの?」 「ええっ!!い、いきなりそんな…恥ずかしいですよぅ!え…えっとですね~…」 あ、結局言うんだ。 「…もちろん全部です!ユウト君の全部が好きです!」 「具体的に行って欲しかったな…。」 「ご、ごめんなさい!」 「いや、いいよ。ありがとう。」 できれば細かく言って欲しかった。テキトーに言われた感がすごい。 「が、学校行こうか!」 「は、はい!」 さっきまでデレデレして僕にくっついていたのに、急に離れて顔を赤くしている。ま、そうしてくれた方がいいんだけどな。周りの目もあるし。 キーンコーンカーンコーン… 「おはようユウト。…なんか元気ないね。どうしたの?」 「…おいサクラ、お前マナさんに何吹き込んでやがる…。」 マナさんに変な事を吹き込んだのは、コイツだ。最初に紹介したが、コイツは僕の友達だ。数少ない中の1人だ。 「マナさん?あぁ、ユウトに告白したいって相談してきた人だね。でも、吹き込んだってなんのこと?」 「マナさんに僕は金髪の子が好きだとか吹き込んだだろ!」 「ああ~。言ったね~。」 「僕は金髪なんて興味ないぞ!!」
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