第1章

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B「じゃあどうして今日なの?」 A「今日が命日だから。」 B「命日…ね。」 A「ねぇ、写真撮ってもいい?」 B「いいけど、なんで泣いてるの?」 A「泣いてなんかないよ!」 そう言った私の手は震えていた。 なぜなら、このシャッターを切ったら幽霊の姉は目の前から消えてしまいそうな気がしたから。 もうこうして幽霊の姉には逢えなくなってしまうんじゃないか。 そう思ったらシャッターを押すのをためらってしまう私がいた。
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